池勝一晃税理士事務所

税理士に不満がある、とのことで税理士を変更したいとのお話をいただくことがよくあります。相談にご来所いただくのは誠にうれしいことです。
確かに顧客満足も考えない税理士の先生方もよくないのですが、トラブル発生時おいて片方のみが悪いということはまれであります。大部分はコミュニケーション不足が原因だと思われますので、どのような問題点であれ両者で誤解や不明点をその都度解消していく努力が必要だと考えております。そのような現在の税理士の先生に対しご不満のある経営者様に対しては、その不満点をお聞きして参考にさせていただくとともに、当事務所の指導方針を納得していただいた上でお付き合いを開始しております。以下に税理士に対する不満でよく聞くもの、またその解決法を挙げておきます。

１．安いのはいいんだけど年に一度しか訪問してくれない
２．伝票は事務所に持ち帰ってくれるが、自社の財務状況がまったくわからない
３．気が付いたら顧問料が上がっていた
４．所長が昭和的先生で偉そうで相談どころかお話もできない
５．申告二週間前に納税額が2,000万円との報告を受けた・・・払えないよ！
６．節税の相談に乗ってくれない

おそらく安くしてくれと値切ったせいではないでしょうか？月次訪問前提の顧問料を値下げするとなると訪問回数も減らさざるを得ないというのが会計事務所の本音です。会計事務所側の目が行き届かなくなる部分も多くなることから、必然的に業務品質も下がることになります。

何度も言いますが、帳簿をつけて決算書を作成することだけが当事務所の仕事ではないと考えています。作成した会計データを基に変化を敏感にとらえ、次の打ち手を考えられるところまで持っていく。そのためにはパソコンによる自計化は必須のものであると当事務所は考えております。

お付き合い開始時に説明を受けなかったでしょうか？税理士事務所によって報酬はまちまちですが、当事務所では売上高を基準にした報酬体系となっております。決算申告時に報酬の上下を話し合うこととしています。

？？
今時そんな人いるのでしょうか？と思ったらいるみたいですね。私もまだ若干４０歳ですが、年をとるにつれてそうならないように気をつけたいと思います。ちなみに当事務所のクライアント様は３０代から８０代（もちろんその８０代の方も自計化ソフトを使いこなしています）と幅広くお付き合いをさせていただいております。

まさに記帳代行の会計事務所の弱点です。会計資料を会計事務所に預け、任せきりにしてしまうとこのような結果になります。経営者様にとっては耳の痛い話ですが、税理士だけでなくそのような企業様にも悪い点があると私が申し上げるのはここにあります。

これも経営者様にとって悩ましい問題です。税金を払わなければ会社に内部留保を蓄えることができない。かといって税金は払いたくない。バブルの頃ならいざ知らず、経営環境の厳しい昨今においては、節税よりもいかにして生き残るかが課題となってきているのは痛いほどお気づきのはずです。当事務所では、決算三カ月前よりシュミレーションを行い、無理のない範囲での節税を行い、その上での納税を行っていただく「納得の納税」をお勧めしております。確かに節税は大事ですが、無理な節税は会社の体力を必要以上に奪います。節税もよろしいのですが、節税しないという選択肢も当然あります。その選択肢のところまで導くもしくは自ら選択肢を発見させてあげるのが当事務所の役割と感じています。以上のように人として当たり前のコミュニケーションに感じられますが、おろそかにすると誤解が生じる可能性は否定できません。私たちはそんなお互い何でも言い合える人間関係を大事にしています。

少々生意気ですが、当事務所の方針として、以下にお付き合い出来ない方々の例示をさせていただきます。

①脱税思考の強い方
節税と脱税は違います。
不正はできませんのでご了承ください。

②税理士事務所＝記帳代行会社とお考えの方
当事務所では、原則的に記帳代行はお受けしておりません。業務内容等にもありますように、当事務所はパソコンソフトを利用した自計化を売りにしており、リアルタイムで業績を把握するためには、自社で会計データを入力することがベストといえます。会社で作成（入力）された会計データを精査し、そのデータを基に計画策定したり、意思決定を促すのが当事務所の仕事となります。
契約時の説明不足で誤解を招きやすい部分ではあります。尚、人員の都合上どうしてもという関与先様は入力代行派遣（2,000円程度/時間）も検討いたしますが、より早い財務状況の把握という観点から自社での入力をお勧めします。